2022年夏に第一子長男を出産。息子が1か月に入ってからの5か月間、夫婦で育休を取って家族で過ごしました。私たちには「育休をとって良かった!」と思えることばかりでした。
今回の記事では、実際に取得してみて得られた(取得前には思ってもいなかった)思わぬ効果をご紹介します。夫婦で育休を取得しようか悩んでいる方の後押しができたら嬉しいです。
取得前に期待していたことと、息子が生まれて半年経った時点(夫が復職)での結果は以下の記事をご覧ください。
私たち夫婦のプロフィール
2022年8月末に第一子長男が誕生
2人とも会社員の共働き、あらふぉー
都内に住んでいます
妻、あるこ(著者)1年間の育休取得中
夫は息子が1ヶ月〜5ヶ月を終えるまでの5ヶ月間育休を取得し、現在は復職
子どもについて喜びも不安も共有している安心感が、予想以上に大きい
私たち夫婦にとって、初めての育児。当たり前なんですけど、育児って正解がないんですよね。決めることが多い上に、子の変化も速いので迷ってばかりでした。
そんな時、自分と同じくらい息子を見ていて理解している相手に相談できると、話も早いし頼りになる!とても大きな安心感がありました。精神衛生上も効果が高かったです。
反対に、息子ができるようになったこと(指をしゃぶった!笑った!など)も、自分と同じような温度感で、しかもリアタイで共有できることで、喜びがより大きくなったような気がしています。まさに、不安は半減、喜びは倍以上といった感じでした。
体験移住でこれからの暮らし方をじっくり考えられた
休みの期間家にいる時の過ごし方は、家事をしつつ息子の世話をしてちょこっと散歩に出たら、いつの間にか夕方になっている、といった感じでした。それでも1日中一緒にいるので会話をする時間はたっぷりあり、未来の話をすることも増えました。
ある日のこと、
息子を育てるのに、どんな環境が良いかね。前からたまに話してるけど、
東京以外に住むのもアリだよねぇ。(ぼんやりした夢を語ってみる)
それ思ったんだけどさ、育休期間中にどこかに長期で行って見ない?
移住体験のつもりで生活して見たら、イメージ掴めるだろうし。
・・・・。なにそれ!?めっっっちゃ良い考え!!考えもつかなかったわ。
私は「育休期間=家で育児するもの」と思い込んでいたので考えもしませんでした。が、思い描く暮らしがあるなら、それをやってみるチャンスでもあるんですよね。
誤解されないようにお伝えしますが、休職中とはいえ、決して暇な訳ではないんです。幸せながらもそれなりに大変な、日々の生活。でもその生活、自分の家じゃなくてもできるよねって話です。日頃は見られない、南の海を眺めながらでもいいんです。
その話を聞いて、旅に出ることを即決。結かねてより憧れていた福岡と沖縄での暮らしを10日ずつ体験してみることにしました。どこでどのように暮らすか、今はまだ結論は出ていないものの、具体的かつ共通のイメージを持って話し合えるようになりました。
夫婦の共通言語が増えた
前述したように、息子のことは全部説明しなくても話が通じる関係になっています。今は夫が復職して息子と一緒にいる時間は減りましたし、その分私から息子の近況を伝えることが増えました。
それでも、「大変だった日の辛さ」や「成長を感じられた日の嬉しさ」を共有できてる実感がすごくあります。それも、1日の過ごし方や息子の基本的なキャラ特性などの共通理解があるからこそかなと思っています。
また、単純に会話のトピックスも増えました。というのも、夫が資産運用の勉強を始めたんですね。
彼の考えでは、
「高校で金融教育が必修になるらしい」
↓
「息子の会話についていける、いやむしろ息子に教えられるカッコイイ父親でありたい!」
↓
「とりあえず息子が何も知らない間に勉強してみよう」
という感じだったようです。殊勝な心がけ。
そしてつられて私も勉強を始めました。今では経済や株価動向が夫婦の会話の話題に上るのもチラホラ。息子のおかげでトピックスが増えました(笑)
「お腹の中にいた期間を取り戻している感じ」(夫談)
息子が生まれてしばらく経ったある日、夫が言ったことが忘れられません。
俺、未だに息子がこの世に存在しているのが不思議な感じなんだよね。
あるこは息子がお腹の中にいたから、徐々に実感が湧いてきたかもしれないけどさ。だから今、こうして毎日一緒にいることで、お腹の中にいた期間を取り戻しているというか、あるこに追いついている気がする
要は、対面して初めて愛情が芽生えてきた、ということなのかもしれません。
実のところ私自身も、生まれた時に「やっと会えた〜(涙)」みたいな感覚はあまりなく、「本当に生まれてきた!」という不思議な気持ちだったんです。というか、今も時々不思議に思います。(笑)
だから、愛情って当然のようにあるものではなく育んでいくものなのだなぁと思うし、夫婦で育休を取ったことで、じっくりと「3人家族」になっていけたんだと思います。
もちろん、この辺りの感覚は人によって全然違うと思います。また、育休を取る/取らないが子への愛情に比例するとも考えていません。ただ、私たち家族にとっては、夫婦で24時間じっくりと息子と一緒にいた時間がとてもとても大事な時間になりました。
まとめ
夫婦で育休をとった結果は、私たちにとって「想像以上に良かった!」と言えるものでした。前回の記事に書いたように、夫婦揃って育児スキルを上げられましたし、私は出産後にしっかり休むことができました。そのことが、思い描いたような場所での生活に試して見たり、新しいことを学ぼうとするような挑戦にも繋がったように思います。
ということで、状況が許す方にはぜひ夫婦で育休の同時取得をお勧めします!
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